今回は京都の京葱SAMURAIさんの河村さんにインタビューをさせていただきました。
東京にいらっしゃるとお伺いし、直接お会いしてお話することができました。
(写真)京葱SAMURAI、4人の侍
京葱SAMURAIとは?!
―――まずは河村さんのプロフィールを教えていただけますか?
河村さん: 5年前、妻の妊娠・出産を機に家庭菜園を始めました。
作ったお野菜は妻が自宅前に棚を設置して販売していました!
続けていくうちに近くの畑を使わせていただけるようになり、農業事業は幼馴染の友人が行っていました。
その後それを僕が引き継ぐ形になり自社を法人化したのち、今の京葱SAMURAIに入ることになりました。
その前までは消防士として10年働いていました!
―――消防士としても働かれていたんですね。
河村さん:そうですね。消防士を退職し、最初は何を作ろうか迷っていました。
そこで村田社長との出会いがあり、葱を栽培することへ背中を押してくださって、京葱SAMURAIへお誘いしていただき入りました。
実は村田社長の奥様と僕の奥さん高校の同級生だったんです。
―――そうして村田社長と出会い今の京葱さんがあるのですね、、!初めてお伺いする事ばかりで驚きました、、!
―――それでは京葱SAMURAIについて詳しく教えてください!
河村さん:現在は私も生産法人をもっており、京葱SAMURAIは4法人で運営をしています!お客様からの京野菜はほかにもありますか?という声をきっかけに、現在葱だけじゃなく色々な京野菜を取り扱うようになりました。4法人色々な場所での出会いがあって販売のお話も広がるようになりました。
―――京葱SAMURAIさんは通年収穫が可能だとか。
河村さん:そうですね。僕は元々京都の真ん中と北のほうの2箇所の圃場に分かれてやってるんですけど、京都は広い農地がまとまってあることが少なく、夏はすごく暑いしで、それぞれ京都の違う場所で農業をしている人たちが必然と繋がって集まりました。
京葱SAMURAIは4年、僕は法人化して1年経ちました。以前は規格がバラバラだったりしましたが、GrobalG.A.Pを通して4法人の足並みを揃え、より安定した規格と品質を保つようにしています。
(写真)河村さん
―――大変なことはありますか?
河村さん:あんまり大変だと感じることはなくて、取り扱う商品が増えたりで会社の転換期なのかな、と少し忙しい感じですかね。
――――その中でも悩むようなことはありますか?
河村さん:ないんすよね、、!やりたいようにやったらいいと言ってくれてはるから、、
変えていかなあかんなと思ってることはあって、GrobalG.A.Pのある自社の強みをSAMURAIとしてもっと出していかなあかんなと思っています!
―――大変なことがないってすごいです。もちろん身体的に疲れることや大変なことあるかと思いますが、自分が大変だなと思うことがないのってすごく良いことですよね!
河村さん:そうなんですよね、本当にないんです!
生産法人が皆バラバラなので月に1回「今月は〇〇の所で」という形で研修会・勉強会をしていて、情報共有から規格について話し合い整えることをしています。
なので困ったことが起きず出来ているのかなと思います。
―――毎月行うのは難しいことでもありますよね。
河村さん:役員というよりもそれぞれの現場のプレーヤーが参加するようにしていて、今ここの圃場の状況は…この資材は…とタイムリーにやりとりができるようにしています。
毎月行うのは難しくもありますが、大事にしている所ですね。
(写真)京葱SAMURAI
「村田イズム」リアルを大事にする
―――それでは京葱SAMURAIで働いていて良かったこと、自分のプラスになっていることは何ですか?
河村さん:農業は本当に初めてだし、、、何だろう、、、
―――河村さん自身が変わったことでも大丈夫です!何か変わったなと感じることはありますか?
河村さん:そうですね。めちゃくちゃ変わりました!
、、、でも何が変わったんだろう、、、?(笑)でも全然ちゃうんですよ!
消防士の頃と比べて本当に変わって今すごく楽しいです!
「村田イズム」ですね。リアルを大事にする方なので何かあって急ぎの時とかは「電話より行ってこい!」って感じで。
今の時代ZOOMなどのオンラインが主になってきているけれど、村田社長はリアルを大事にする方で、何か問題が起きたとしたらすぐに行動に移すように!とか、僕自身初めて関わる方ばかりなので、その方たちとの関わりを大事にしたいと、自分から考えられるようになったのは村田社長のおかげです。
―――村田社長の熱い感じが伝わります、、!
河村さん:僕結構人見知りだったんです。
でも最近少しずつなくなってきて、カッコつけないで自然体でいるようになってからすごく自分自身も気楽になって、、京葱SAMURAIがきっかけなのかなって。
人とのコミュニケーションが取れるようになって楽しいと思えるようになったのが本当に良かったです。
―――お仕事を通じて河村さん自身もとても変わったのですね。
(写真)京葱SAMURAIさんの九条ねぎ
京野菜の魅力を全国へ。京野菜への熱い思い。
―――次の質問になります。葱や野菜、農業に対する思いを聞きたいです!
河村さん:京都の野菜ってどこを見て「京野菜」って言うのか、表現するのが難しくて
僕もまだ表現しきれていないのですが、やっぱり今までの京都の歴史とか、昔から京都にあるものは良いものだって考えがありました。
よく村田社長と話すのは名前だけじゃなく「京野菜の魅力」というのを一から見直して作り直すというか、4社が集まって生産量も出荷量も規模が拡大してきたからこそ、そこを伝えていくことが京葱SAMURAIとしてやれることだよね、という話をしています。
―――かっこいいです!
河村さん:カッコつけて言いますけど本当にそう思ってて、「京野菜」で苦い経験もしてきて悩んできたからこそ、今こうして話すことができるんだなと思います。
京都って盆地で夏はじめっとして、冬は夜になるとめちゃくちゃ冷えて、環境的に季節の影響を受けやすいんです。寒暖差がすごくてそこが京都の特徴でもあるんですけど、その中でも葱を育てているっていうのは僕たちの自信にもなり強みでもあります。
―――葱の栽培をする時のこだわりは何でしょうか?
河村さん:化成肥料が多いと味が美味しくなくなったりとか、京都は農地が限られているのでどうしても連作しなければいけない状況もあるので、なるべく自然に近い肥料を使っていますね。それもグループの中で違くて「うちはこんなの使ってますよ」とか共有してみたり。京都は少し離れた場所(車で10分くらい)でも出る病気が全然違うくらい環境の差がすごくて、なので栽培方法が全く一緒ってことはないので皆で勉強し、共有しながら作っています。
―――環境の影響がある中でも皆で研究や共有をすることで、通年美味しい九条葱を作ることができるのですね。
―――それでは、最後の質問になります。将来の夢はありますか?
河村さん:将来の夢は今探しているところですね。
10年消防士を務めていたので、今まで人と関わる機会があまりありませんでした。
社会に出て色んな方と関わる機会が増えて、その中で食べ物って絶対皆が食べるものだし
そこで人と人との繋がりを見て感じて、、もっともっとそこに携わっていきたいなと思っています。その中でも自分ができることは何かないかと常に探しています。
日本は綺麗な野菜を買うことが多いけれど、外国ではどうやってこの野菜が作られたかっていう所を見て買うことが多いらしいです。
日本でもそうやって野菜を買ってくれる方が増えたらいいなと思います。
見た目だけではなくて、そこまでのストーリーを自然に皆さんに伝えられるようになりたいです。
―――そうやって自然と手に取ってくれる方が増えると、とても素敵ですよね。
それではここでインタビューは終了させていただきます。お時間いただきありがとうございました。
【余談】
河村さんと京葱SAMURAIさんの出会うきっかけ、ストーリー、京都について、ご家族やご友人のお話まで、たくさんお話しをしてくださり記事をまとめるのがとても楽しかったです!
これからの九条葱、京野菜、農業、聞いていてわくわくすることばかりでした。
1本の葱ができるまでにこんなにストーリーがあって、また新しく知ることもたくさんあり、とても勉強になりました。
たくさんの方に京葱SAMURAIさんの九条葱を知っていただきたいので、これからも最新情報をお知らせに掲載していきますので是非一度ご覧ください。
お問い合わせ、お待ちしております!!